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泌尿器科在宅医療を導入しアキシチニブを継続し得た進行性腎がんの1 例
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JPY
Abstract
症例は56 歳,男性。1999年,左腎がんに対して根治的左腎摘除術を施行し,papillary RCC,G2,INF b,pT3,V1であった。2008年より多発肺転移に対してソラフェニブを開始した。2011 年にprogressive disease(PD)となりスニチニブに変更,2014 年に PD となりアキシチニブ 10 mg/日に変更した。2015 年よりがん疼痛と下肢筋力低下に伴い通院が困難となり,在宅医療を導入した。がん疼痛に対してはアセトアミノフェン 4,000 mg/日とフェンタニルテープ 1 mg でコントロール良好であった。アキシチニブ投与中の有害事象としては,CTCAE grade 2 の高血圧を認め,バルサルタン80 mgを開始した。また grade 2 の下痢を認め,アキシチニブ 6 mg/日への減量と整腸剤を投与し改善傾向を認め,アキシチニブを最期まで継続し得た。本症例において泌尿器科在宅医療の導入により,血管新生阻害薬の継続と緩和ケアとの両立が可能であった。超高齢社会における在宅医療に親和性の高い泌尿器科医が在宅医療の現場にでていくことで,新たな課題設定ならびに課題解決に取り組める可能性があると考えられた。
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