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JPY
Abstract
固形がんの治療では,がんを早期発見し切除することが功を奏す。新たながん検出法の開発は,早期発見のための様々な問題を解決するブレイクスルーになると期待される。われわれを含め犬などの生物嗅覚を利用して,がんに特異的な匂いがあることが報告され,がんに匂いがあることが認知されてきた。がん細胞は遺伝子変異を起点として代謝変化を生じ悪性形質を獲得するが,匂い物質はその代謝の最終産物であると考えられる。新たながん検出マーカ開発を目的に,がんに特異的なDNA,RNA,蛋白質,代謝とその産物の変化を網羅的に解析するゲノミクス,プロテオミクス,メタボロミクスといったオーミクス研究が盛んに行われており,がんの匂い物質特定の研究もオーミクス研究の線上にあると考えられる。様々な環境物質のなかに埋もれたがん特異的匂い物質を特定することは容易ではないが,それらを生物嗅覚で認識可能である事実から人が獲得可能な技術になると期待できる。新たながん検出マーカとしての匂い物質の特定とそれに対するセンサ開発が多くの人の幸せにつながることを夢に,われわれは研究を継続している。
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/content/article/0385-0684/45060/911