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JPY
Abstract
抗がん剤の職業性曝露についてはすでに調査され,その対策が確立されている。小児がん患者の入院加療中は日常的に家族が付き添い,患児の排泄介助など日常生活援助が行われるが,家族への曝露の実態は明らかではない。本調査ではシクロホスファミド(CPM)投与を受けた患児に付き添う家族の尿および療養環境におけるCPM濃度を測定した。対象は大量CPM 投与を受けた小児がん患者(幼児3 名,学童・思春期3 名)家族とした。幼児家族から320(8.39〜1,510)ng,学童・思春期家族から0(0〜58.4)ngのCPMが検出された(p=0.01)。学童・思春期家族に比し,投与絶対量が少ないはずの幼児家族への曝露量が有意に多かった。また,患児の沐浴湯をはじめ下着,シーツからもCPMが検出され,患児の体液と排泄物を介した曝露が明らかとなった。小児がん領域においては,医療者のみならず家族や同室の他の患児に対する健康被害を最小限にとどめるために,患児の年齢に応じた曝露対策を講じる必要がある。
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/content/article/0385-0684/45060/945