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癌化学療法施行患者における安全性評価と苦痛度評価の差異に関する患者因子の検討
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JPY
Abstract
癌化学療法施行時の安全性評価の方法として,一般にCTCAEが用いられている。しかしCTCAEは医療従事者による評価であり,患者本人による苦痛度評価を反映していないという指摘がある。このため医療従事者は患者の抱える苦痛を過小評価しており,十分な対策が取れていないことが懸念されている。目的:本研究では,患者本人の苦痛度評価をPROCTCAEを用いて評価し,安全性評価(CTCAE)と苦痛度評価(PRO-CTCAE)の差異を引き起こす患者の因子を検討した。方法: 組み入れ基準を満たした患者は72 人であり,「安全性評価と苦痛度評価の差異が生じた患者(A群17 人)」,「安全性評価と苦痛度評価の差異が生じなかった患者(B 群55 人)」の2 群に分けた。化学療法施行前の1 回目来院時および化学療法施行後の2 回目来院時に,QOL 評価,うつ評価,CTCAE,PRO-CTCAE の評価を行った。結果: A群,B 群について二変量解析を行ったところ,うつスクリーニング,QOL-ACD(身体状況,精神・心理状態,face scale,合計),PRO-CTCAEにおいて確認された副作用の項目数では,統計学的有意差が認められた。ロジスティック回帰分析の結果,QOL-ACD(身体状況)において統計学的有意差が認められた(odds ratio=1.47,p=0.013)。これにより,化学療法施行前のQOL評価で身体的苦痛のある患者において,安全性評価と苦痛度評価の差異を生じさせる可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/45060/955