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日本,米国,カナダ,オーストラリアにおける抗がん薬の規格と安定性に関する比較調査
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JPY
Abstract
最近,分子標的薬をはじめとする高価な抗がん薬が廃棄により浪費されているとの報道があり,drug vial optimization(DVO)について提案がなされている。われわれは,2016 年にInternational Society of Oncology Parmacy Practitionsにて,抗がん薬の規格と安定性に関する国際比較調査を基に本邦とDVO を実践している他国の抗がん薬の規格と安定性について比較した。対象は薬価が高く,使用頻度が高いanticancer monoclonal antibodies(MABs)14 種類およびcytotoxicagents(cytotoxics)26 種類とした。MABsにおいて日本で販売されている抗がん薬の規格について,本邦と比べ他国にて存在する抗がん薬の規格のほうが大きい割合は29%(4/14)であり,cytotoxicsにおいて54%(14/26)であった。一次溶解後の安定性について,本邦と比べ他国が長時間の安定性データを有している割合はMABsにおいて67%(2/3),cytotoxicsにおいて38%(8/21)であった。最終希釈後の安定性について,本邦と比べ他国が長時間の安定性データを有している割合はMABsにおいて29%(4/14)であり,cytotoxicsにおいて50%(13/26)であった。DVOを実践している3か国と比較して,本邦における抗がん薬の規格と安定性データにおいて相違が確認された。
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/content/article/0385-0684/45090/1327