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JPY
Abstract
本稿では主に第Ⅲ相試験によって得られた原発性肺癌に対する外科治療について解説する。LCSG 821 は原発性肺癌に対する術式を検討した唯一の第Ⅲ相試験である。3 cm 以下末梢発生非小細胞肺癌T1N0 を対象とし,縮小手術は肺葉切除と比較して局所再発率は3 倍,全死亡率は30%増加していた。本試験の結果に基づき現在まで肺葉切除が標準手術とされている。縦隔リンパ節郭清に関する第Ⅲ相試験は四つの報告があり,一つの試験を除いてリンパ節郭清はリンパ節サンプリングと比較して予後の改善を認めていない。リンパ節郭清の意義は,より正確な縦隔リンパ節転移の評価にとどまる。縦隔リンパ節転移を伴う非小細胞肺癌に対する手術療法の意義は証明されていないものの,肺葉切除で完全切除可能な症例については多職種による検討の上,治療法の選択がなされることが重要である。肺尖部胸壁浸潤癌に対しては,日米で行われた第Ⅱ相試験に基づき導入放射線化学療法後の手術が一般的となっている。胸腔鏡下手術は多施設第Ⅱ相試験により検証され,早期肺癌に対する胸腔鏡下肺葉切除術は許容し得る術式であると結論されている。胸腔鏡下手術は日常臨床では普及しているものの,多くの知見は後ろ向き研究に基づいている。
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