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Panitumumabによる低マグネシウム血症の重症化にかかわる危険因子の検討
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JPY
Abstract
panitumumab の投与により起こる低マグネシウム(Mg)血症は,不整脈のような重篤な副作用を引き起こす可能性があるが,その重症化をもたらす危険因子については未だ十分に解明されていない。本研究ではpanitumumab による低Mg 血症の危険因子およびその発現時期を薬剤疫学的に特定することを試みた。panitumumab を投与された患者30 名を対象に,Grade 2 以上の低Mg血症発現群およびGrade 2 以上の低Mg血症非発現群に分類し,患者背景,臨床検査値および併用薬を比較した。単変量解析により,Grade 2 以上の低Mg 血症発現群では血清補正カルシウム(Ca)値の低下および経口Mg 製剤の非投与であることに有意差が認められた。Grade 1 の低Mg血症初発後にGrade 1 の低Ca血症を初発しており,両者の併発はGrade 2 以上の低Mg 血症発現群で有意に多く認められた。その後,両者を併発したGrade 2 以上の低Mg 血症発現群すべての患者では,低Mg血症はGrade 2 以上への重症化がみられており,Grade 2 の低Mg血症を経ずにGrade 3およびGrade 4 の低Mg 血症に増悪した患者もそれぞれ2 名ずつ認められた。血清Mg 値だけでなく血清補正Ca 値のモニタリングを行うことは,panitumumab投与時の低Mg血症のGrade 2 以上への重症化を防止できる可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/45100/1435