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心タンポナーデを呈した癌性心嚢水貯留超高齢進行ALK 肺癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は88 歳,女性。X 年7 月より労作時の呼吸苦を自覚し症状悪化のため近医を受診した。胸部X線上,著明な心拡大と左胸水貯留を指摘され,当院循環器内科に紹介となった。入院後,経皮的心嚢穿刺細胞診により腺癌と診断されたが原発巣の同定は困難であった。年齢,心タンポナーデを呈す癌性心嚢水貯留があることから,予後不良と判断されBSC の方針となった。しかし患者本人ならびに家族から精査加療の希望があり,当科転科となった。直ちに左胸水からセルブロックを作製し,病理組織化学的検査にてALK 陽性肺腺癌と診断された。performance status(PS)3 まで悪化進展した病態は,ALK阻害薬導入により速やかに改善した。治療開始後1年経過した現在も通院加療中である。高齢で心タンポナーデを呈した癌性心嚢水貯留例といえども,侵襲に考慮しつつ病態の解明を図ることの重要性が強く示唆された。また,セルブロックを用いた迅速な解析は正確な診断に非常に有用と考えられた。
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/content/article/0385-0684/45110/1637