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閉経後乳癌術後療法におけるトレミフェン,アナストロゾールの血中FSH,E2 への影響―無作為化比較試験の遡及的解析―
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JPY
Abstract
閉経後乳癌術後療法患者におけるトレミフェン(TOR),アナストロゾール(ANA)投与の血中卵胞刺激ホルモン(FSH)とエストラジオール(E2)への影響を検討した。無作為化比較試験で脂質・骨代謝マーカーと同時に測定したFSH とE2 の値を遡及的に解析した。測定は化学発光免疫測定法を用いた。69 人が登録され36 人がTOR群,33 人がANA群に割り付けられた。平均年齢はTOR 群で62.5歳,ANA群で 60.0 歳。FSH値は TOR 群において投与前値69.6 mIU/mLが,投与後 6 か月後 59.2%,12 か月後 54.6%,24 か月後に 50.0%へ低下した。24 か月後の FSH 値の範囲は 8.6〜68.1 mIU/mLで,20.0 mIU/mL以下が2 人(9.5%; 8.6と 14.4 mIU/mL)であった。ANA群では変化を認めなかった。E2値は ANA群において投与前値(11.6 pg/mL)は 6 か月後72.4%,12 か月後70.7%,24 か月後に61.2%へ低下した。TOR群では変化を認めなかった。TOR 投与中にアロマターゼ阻害剤へのスイッチを検討する局面には,血中FSH 値はTOR投与で約50%低下し,その約 10%は20 mIU/mL以下であることを念頭に置き,閉経の判定は総合的に行うことが必要である。
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/content/article/0385-0684/45120/1725