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乳癌化学療法におけるペグフィルグラスチム予防的投与の当院での有用性の検討
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JPY
Abstract
乳癌化学療法に伴う発熱性好中球減少症(FN)は比較的頻度の高い有害事象の一つであり,生命の危険を及ぼしかねない重大な合併症である。しかしながら同合併症を避けるための化学療法剤投与量の減量は,再発予防効果を低下させる危険を伴うため,予定容量をスケジュールどおり投与することが重要である。2015 年4 月〜2017年9 月までに当院においてFN発症リスクの高い化学療法を行った乳癌患者24 例に対して,FN 予防を目的にペグフィルグラスチムを使用した(一次予防11 例,二次予防13 例)。本研究では,同薬剤の適応,有効性,安全性について検討を行った。本薬剤使用によって一次予防群,二次予防群いずれにおいても1 例のみFN 発症がみられたが,90%以上のFN 予防効果が得られた。本薬剤による有害事象として,アレルギーによる皮疹1 例,腰痛1 例を認めたが,重篤なものはなかった。また,3 例で血小板増多症を認めたが本薬剤との関連は不明であった。ペグフィルグラスチム予防的投与により,FN 発症率を著明に低下させることができた。それに伴い化学療法薬剤の減量や投与延期を行わず,予定容量をスケジュールどおり安全に投与することが可能になった。
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/content/article/0385-0684/45120/1729