No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
経鼻的イレウス管で一期的根治手術が可能であった下行結腸癌イレウスの1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は72 歳,男性。吃逆と便秘を主訴に当院を受診した。腹部CT で下行結腸腫瘍に伴うイレウスの診断で,同日に経鼻的イレウス管を挿入した。入院2 日目に経肛門的ドレナージを試みたがカニュレーション困難であった。緊急手術による減圧治療も考慮したが腹部所見は乏しく,採血データでも炎症反応の悪化なども認めなかったため口側からの減圧のみで経過観察をした。イレウス管先端は入院5 日目にバウヒン弁を越え結腸内まで,13 日目には閉塞部付近にまで先端が到達していた。減圧が良好のまま入院14 日目に一期的に根治切除および吻合術を行った。麻痺性イレウスが遷延したが,術後16日目に退院となった。左側結腸癌に伴うイレウスは経肛門的な減圧が困難な場合には人工肛門を作製し,二期的な手術が必要になる場合が多いが,経鼻的イレウス管で一期的に根治手術が可能であった1 例を経験したので報告する。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/45120/1751