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高齢者の膵癌患者に対してQOLを維持するために胆嚢空腸吻合,十二指腸空腸吻合を行った1 例
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JPY
Abstract
症例は87 歳,女性。腹痛と発熱を主訴に当院を受診した。CT 検査では膵頭部に25 mmの腫瘤,膵管と総胆管の拡張を認め,膵頭部癌による閉塞性胆管炎と診断した。まず内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)を挿入し,その後,膵頭部腫瘤診断のため超音波内視鏡(EUS)検査を施行した。その際に十二指腸穿孔を来し緊急手術を施行した。開腹すると十二指腸球部前壁に穿孔部を認めた。腹腔内汚染は軽度で,十二指腸穿孔部の組織挫滅の程度は軽度であった。空腸を挙上し胆嚢空腸吻合による胆道バイパス,穿孔部を用い十二指腸空腸吻合を行い穿孔部の閉鎖吻合とともに消化管バイパスを作製した。術後合併症なく経過し,術後13 日目で退院となった。退院後は経口摂取可能で自宅で過ごすことができ,術後5 か月で原病死された。本症例では予防的に胆道,消化管バイパス手術を行った。すべての患者に今回の手術が有効であるとはいえないが,緊急手術の場合でも将来の状態を予想し,術式の選択肢を増やすことは有用であると考えた。
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