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同時性同側性に乳房Paget病を伴った浸潤性乳管癌の1 例
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JPY
Abstract
乳房Paget病は,乳癌が乳管を経て乳頭および乳輪の表皮内に進展したもので乳癌の一表現型と考えられている。通常の浸潤性乳管癌との重複はまれとされているが,組織起源については議論の分かれるところである。症例は50 歳,女性。検診マンモグラフィにて異常石灰化を指摘され,当院紹介となった。超音波検査では,左乳腺A 領域に2.4×1.3×1.6 cm大の辺縁不整・境界不明瞭な低エコー腫瘤が確認され,針生検での病理診断にて非浸潤性乳管癌と診断された。転移を疑う術前所見はなく,左非浸潤性乳管癌,cTisN0M0,Stage 0 との診断下に単純乳房切除術およびセンチネルリンパ節生検を施行した。術中,リンパ節に転移が認められたために腋窩リンパ節郭清術を追加した。手術標本の病理診断では,主病巣に複数の部位で浸潤成分が認められた。さらに乳頭部の表皮内から豊かな細胞質を有した異型細胞の集塊が認められ,Paget 病との診断を得た。最終診断は,Paget 病を併存した浸潤性乳癌,pT1aN3M0,Stage Ⅲc,Luminal HER2とした。
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/content/article/0385-0684/45130/1842