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術後補助化学療法中に発症した特発性食道破裂に対し外科治療で救命し得た横行結腸癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は75 歳,男性。横行結腸癌の術後補助化学療法としてtegafur uracil(UFT)/Leucovorin(LV)療法を開始した。day 15 からGrade 3 の下痢,Grade 2 の嘔吐が出現したが,自己判断で服薬を継続していた。day 26 の外来受診時に著明な脱水による急性腎不全を認め入院となった。対症療法を行うも1 日4回程度の嘔吐が持続し,入院後5 日目に突然ショック状態となり,CT で胸部下部食道の特発性食道破裂が疑われた。胃管留置・左胸腔穿刺で同一の排液を認め,食道破裂の胸腔内穿破と診断し緊急手術を施行した。術後36 日より経口摂取を開始,術後85 日に近医に転院となった。現在,再発なく当科外来で経過観察中である。本症例は強い有害事象が出現しているにもかかわらず服薬が継続され,頻回の嘔吐から特発性食道破裂を発症したと考えられた。高齢者での抗癌剤投与時には,一般的な服薬指導の他に患者の生活背景・服薬状況も考慮に入れて治療を選択する必要がある。
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/content/article/0385-0684/45130/2009