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食道癌の巨大な胃壁転移による通過障害に対して緩和手術を施行した1 例
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JPY
Abstract
症例は73 歳,男性。2 か月前から喉のつかえ感,体重減少(20 kg)を主訴に近医を受診し,上部消化管内視鏡検査で胸部食道(門歯より33〜37 cm)に0-Ⅱc+Ⅱa と胃噴門部前壁に7 cm 大の3 型腫瘍を認め,生検にていずれも扁平上皮癌と診断した。食道病変と胃病変は内視鏡所見で連続性は認めなかった。上部消化管透視検査では噴門部の腫瘍により通過障害を来しており,食道から胃に造影剤の流出を認めなかった。術中所見で広範な横隔膜浸潤を認め,根治的切除は困難と判断し,緩和的に胃全摘術を施行した。術後経過は良好で術後20 日目に退院した。術後経口摂取は良好であったが,原病の増悪のため手術から3 か月後に死亡した。巨大な胃壁転移を伴う食道癌の予後は不良であるが,噴門部狭窄に対して緩和的手術を行い,経口摂取が可能となった1 例を経験した。
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/content/article/0385-0684/45130/2294