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JPY
Abstract
患者は44 歳,女性。腹部腫瘤触知を主訴に,近医より紹介受診した。血液検査では肝機能は正常,腫瘍マーカーはCA19-9のみ軽度上昇を認めた。造影CT で肝S5から尾側に突出する15 cm 大の腫瘤影を認め,腫瘤は動脈相で不均一に濃染し,平衡相でwash outを示した。MRI所見からは,腫瘤は被膜を有し内部は細胞成分が豊富な腫瘍と推測された。FDGPET検査では腫瘤全体にほぼ均一にFDG の集積を認め,その他転移を疑う異常集積は認めなかった。以上より肝細胞癌の診断の下,手術を施行した。腫瘍は肝S5 より尾側へ大きく突出する形で存在していたが,他臓器への浸潤や肝内転移を認めず,肝S5亜区域切除により根治切除できた。病理組織所見では,肝外発育型の肝内胆管癌と診断した。肝内胆管癌は原発性肝癌の約4.4%とまれであり,肝外発育型を呈するのは極めて珍しい。今回,肝外発育を呈した肝内胆管癌の1 例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/45130/2300