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ケミカルコーピングへの対処により疼痛制御できた直腸癌神経浸潤の1 例
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JPY
Abstract
症例は57 歳,女性。直腸癌に対して腹会陰式直腸切断術を行い,病理所見はStage ⅢAであった。術後補助化学療法を行ったが,術後26 か月で仙骨前面に局所再発を来し,疼痛を伴うようになった。全身化学療法と並行して緩和ケアを開始したが,術後43か月で高用量のオピオイドでも疼痛制御困難となった。集学的治療により一時的にオピオイドを減量できたが,術後50か月で再び高用量のオピオイドを要するようになった。疼痛への予期不安からレスキューを頻用しており,われわれはケミカルコーピングに陥ったと判断した。鎮痛補助薬や心理療法の導入でオピオイドの減量に成功した。その後も病勢は進行したが,疼痛制御困難に陥ることはなかった。疼痛制御困難を生じると病勢制御やオピオイド用量増加で対処しがちであるが,ケミカルコーピングを含む心理的背景を考慮することでオピオイド使用の適正化と患者のQOL 向上につながると考えられる。
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