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非代償期肝硬変に併存した乳腺原発悪性リンパ腫の1 例
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JPY
Abstract
症例は60 歳台,女性。心不全,非代償期肝硬変に対し加療中である。3 か月前より急速に増大する右乳房腫瘤を主訴に当科を紹介受診し,視触診で右乳房全体の硬結,皮膚浸潤が疑われた。乳腺超音波検査では右乳頭直下を中心に5 cm 大の内部エコー不均一,境界不明瞭な低エコー腫瘤を認めた。明らかな腋窩リンパ節腫大は指摘されなかった。胸腹部CT 検査では遠隔転移は認めなかった。血液検査では腫瘍マーカーの上昇はなく,細胞診を施行するも確定診断には至らなかった。診断・治療目的に右乳房切除術を施行した。病理組織学的診断の結果,malignant lymphoma(diffuse large B cell lymphoma:DLBCL),CD20(+),CD79a(+),CD3(−)であった。DLBCL の治療方針は化学療法(R-CHOP療法)が第一選択であるが,肝硬変のため全身状態が不安定であり,今後の内科的治療の継続,介護の必要性を考慮すると乳房切除術が必要と考えた。若干の文献的考察を加え,本症例を報告する。
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/content/article/0385-0684/46020/380