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JPY
Abstract
近年,がん免疫療法が新たながん治療法として注目を集めている。抗PD-1 抗体や抗CTLA-4 抗体といった免疫チェックポイント阻害剤を中心とするがん免疫療法は,宿主のがん細胞に対する抗腫瘍免疫応答を活性化することで治療効果が認められる。悪性黒色腫,肺癌,胃癌,その他の多くのがん種における臨床試験で生存期間の延長が示され,現在ではがん免疫療法はがん治療の新たな柱として確立されつつある。がん免疫治療開発は「がん免疫編集」の考え方が基となっている。がん免疫編集とは,がん細胞は免疫系により排除されつつも最終的には増殖へと至るというパラドックスについて,排除相・平衡相・逃避相の三相を中心にまとめた概念である。その概念に基づき,免疫チェックポイント阻害剤以外にも養子免疫療法や免疫療法と化学療法の併用療法など,有望な免疫治療が数多く開発中である。ここではがん免疫編集について解説するとともに,それに基づくがん免疫治療開発の概略を述べる。
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/content/article/0385-0684/46030/407