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JPY
Abstract
高齢化に伴い高齢者の大腸癌手術症例も増えている。根治をめざさないという前提で姑息的切除を施行した高齢者の大腸癌切除11 症例を検討した。姑息的切除が選択された年齢以外の理由としては認知症を含む判断力の低下がいちばんで,その他,基礎疾患や独居などの社会的背景があげられた。術前のECOG PSや検査上,耐術可能と判断され手術が行われた。術後に呼吸器合併症や循環不全を発症した症例3 例(27.3%)で在院死亡を認めた。後方視野的なP-POSSUM での評価でも無理な手術判断や過大な手術はされていなかったが,今回の検討対象のような集団ではいったん合併症が生じるとリカバリーが困難であることが改めてわかった。在院死亡例を除く症例の術後入院期間はリハビリや退院調整などのため,1 か月を超えていた。ステント留置のみ,緩和治療のみというような選択がもっと考慮されてもよいのではと思われた。
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/content/article/0385-0684/46030/493