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開窓療法が有効であった歯原性嚢胞壁に生じたエナメル上皮腫の1 例
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JPY
Abstract
エナメル上皮腫は良性歯原性腫瘍であるにもかかわらず,多くは局所浸潤性を有し,悪性転化や遠隔転移の報告も散見される。歯原性嚢胞では病変の縮小を目的に開窓療法が適用されることがある。今回,歯原性嚢胞壁に生じたエナメル上皮腫に対し根治切除術前に開窓療法を行い,良好な結果が得られた1 例を経験したので報告する。症例: 57 歳,男性。右側下顎歯肉に骨様硬の膨隆があり,画像上,右側下顎骨内に境界明瞭な一部多房性の嚢胞性病変がみられた。生検にて病変前方はエナメル上皮腫,後方は原始性嚢胞の病理診断であり,歯原性嚢胞壁に生じたエナメル上皮腫と考えられた。生検部を開窓孔として3 か月間保持し病変の縮小を確認できたため,下顎骨,下顎神経を保存し,嚢胞摘出術・下顎辺縁切除術を施行した。根治手術前の開窓療法により治療期間は長くなるが,大きな嚢胞性病変では後遺症を減じ得ると考えられた。
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/content/article/0385-0684/46030/558