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大腸癌術後肝門部リンパ節転移による閉塞性黄疸に対して胆管ステント留置後に分子標的薬併用全身化学療法を施行した1 例
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JPY
Abstract
大腸癌術後に肝門部リンパ節転移による閉塞性黄疸に対して,胆管ステント留置後に全身化学療法を施行した症例を経験したので報告する。症例:患者は40 歳台,女性。直腸RS癌に対し腹腔鏡下前方切除術を施行した。病理診断は大腸癌取扱い規約第8 版でT3N0M0PUL0R0,fStageⅡであった。術後8 か月目に多発性肝転移を認め,肝後区域部分切除術を施行した。肝切除より1 年後に多発性肺転移を認めたが,本人の希望で経過観察とした。肺転移診断から1 年後に黄疸を認め,肝門部リンパ節転移による閉塞性黄疸と診断した。内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)を施行し,胆管ステントを留置した。減黄後にmFOLFOX6+cetuximab療法を12 コース行った。肺転移増悪のため現在,FOLFIRI+bevacizumab療法を施行中である。分子標的薬を用いた全身化学療法を施行中であるが,胆管ステントに関連した合併症は認めていない。同様の症例に関する報告は少なく,長期的な安全性に留意した経過観察が必要である。
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