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手術不能の胃癌腹膜播種に対する緩和ケアとしての化学療法の在り方
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JPY
Abstract
胃癌腹膜播種に対して抗癌剤至適投与量を下回る投与量でもQOL 維持が図れ,病状も安定している1 例について報告する。症例は64 歳,男性。進行胃体部癌に対して胃全摘術予定であったがダグラス窩洗浄細胞診が陽性であり,左横隔膜下・結腸間膜裏面に腹膜播種を認め,さらに腫瘍は横行結腸間膜を貫き上腸間膜静脈にまで直接浸潤していたため切除不能であった。術後は胃癌治療ガイドラインに準じG-SOX 療法から開始し,おおむね病状の改善・維持は図れていたがPD となったため RAM/PTX に変更した。しかし変更後から繰り返す G3〜G4 レベルの血液毒性と,強い全身倦怠感に伴う QOLの低下を認めた。減量・休薬にもかかわらず回復が悪いため,本来の至適最低投与量を下回る投与量に設定し化学療法を継続した。その結果,血液毒性を回避し,倦怠感も軽減できたことでQOLは良好に維持したまま,術後2 年現在も病状は安定している。化学療法は緩和的な利用方法も可能ではないかと考えられた。
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/content/article/0385-0684/46040/763