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Conversion Surgeryを施行し得た高度進行胆嚢癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は47 歳,女性。2017 年4 月,高度進行胆嚢癌(肝浸潤,横行結腸,十二指腸浸潤,周囲リンパ節転移を伴う径10 cm の腫瘍)に対しGC 療法(GEM 1,000 mg/m2,CDDP 25 mg/m2)開始となり5 コース施行した段階で腫瘍の著明な縮小を認めたため,手術を含めた加療目的に当科紹介となった。審査腹腔鏡では明らかな腹膜播種や遠隔転移を認めず,胆嚢床に十二指腸,横行結腸の癒着を認めたが剥離可能と判断し,その後に胆嚢摘出術,胆嚢床切除術およびリンパ節郭清術を施行した。胆嚢は萎縮が著明で同定困難であり,術後の病理所見でも摘出検体には胆嚢の結合組織と肝組織を認めるのみで,胆嚢組織は確認できなかった。組織のなかにはviable な腫瘍細胞は認めず,十二指腸浸潤が疑われた剥離面や摘出リンパ節にも明らかな転移は認めなかった。術後経過は特に問題なく,術後11 日目で退院となり現在術後14 か月経過しているが,再発などなく経過している。高度進行胆嚢癌に対して化学療法の奏効率は高くないが,本症例のように化学療法が著効する症例もある。今後は切除不能高度進行胆嚢癌に対しても,conversion surgery を念頭に置いた積極的な化学療法は意義があると考えられる。
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/content/article/0385-0684/46040/775