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胃癌に対するPaclitaxel単独療法およびPaclitaxel+Ramucirumab併用療法時における低アルブミン血症がGrade 3 以上の好中球減少症に及ぼす影響
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JPY
Abstract
胃癌の化学療法を受けている患者では,低アルブミン血症の発現頻度が高いと報告されている。血清アルブミン濃度の低下は,高い血清蛋白結合率を有するpaclitaxel(PTX)の薬物動態変動による血液毒性のリスク増大が懸念される。切除不能進行・再発胃癌の二次治療として用いられるPTX 単独療法およびPTX+ramucirumab(RAM)併用療法を行った30名および29名の患者を対象に,Grade 3 以上の好中球減少症の発現頻度と血清アルブミン濃度との関連について検討を行った。PTX 単独療法およびPTX+RAM 併用療法を実施し,Grade 3 以上の好中球減少症を発現した患者はそれぞれ8 名(27%)および14 名(48%)であり,その時の血清アルブミン濃度の平均値はそれぞれ3.31 g/dLおよび3.15 g/dLであった。両レジメンともにGrade 3 以上の好中球減少症発現群では,非発現群と比較して有意な血清アルブミン濃度の低下が認められた。さらにPTX 単独療法およびPTX+RAM 併用療法が行われた患者の血清アルブミン濃度が,カットオフ値とする3.75 g/dLおよび3.45 g/dL 未満となる場合,Grade 3 以上の好中球減少症発現のオッズ比はそれぞれ12.25および7.33であった。胃癌に対するPTX 単独療法およびPTX+RAM併用療法が行われる患者において,低アルブミン血症はGrade 3以上の好中球減少症の発現に関連することが示唆された。治療期間中は好中球数だけでなく,血清アルブミン濃度のモニタリングも重要になると考えられた。
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