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口腔癌患者に対する化学療法−手術待機期間を利用したS-1 による化学療法−
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JPY
Abstract
背景と目的:当科では口腔癌の生検後から手術までの待機期間を利用しS-1 による化学療法を行ってきたが,その有用性について後方視的に検討した。対象と方法: 2001年7 月〜2013年6 月までの間に術前にS-1 を投与した口腔扁平上皮癌患者105例で,S-1の投与は80〜120 mg/日を2 週間投与後1 週間休薬する投与法を基本とし予定手術の1 週間前まで行い,この時点で臨床的抗腫瘍効果の判断をRECIST ガイドラインに基づいて行った。結果: 投与期間は2〜56(中央値14)日であった。予定手術は98 例(93.3%)に実施し,臨床的にCR が得られた患者のうち7 例は手術を行わず生検のみにとどめた。これらの生検例はすべて組織学的CR であった。組織学的効果は,CR/PR/NC が 24/22/59 例で,奏効率は43.8%であった。Grade 3 の有害事象は白血球減少1 例(1%),皮疹が1 例(1%)にみられたが,ほとんどの有害事象はGrade 2 以下であった。Kaplan-Meier法による5 年累積生存率は86.7%で,組織学的CR/PR 例 95.3%,NC 例では79.7%であった。結語:待機期間を利用したS-1の術前投与は安全性と有効性において優れており,手術待機期間を利用したS-1 の投与は有益性が高いと考える。
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