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再発・難治性多発性骨髄腫に対するイキサゾミブ,レナリドミド,デキサメタゾン併用療法の有効性と安全性の検討
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JPY
Abstract
イキサゾミブは再発または難治性の多発性骨髄腫(RRMM)患者の無増悪生存期間(PFS)を有意に延長する経口プロテアソーム阻害薬として本邦でも承認を得たが,本邦の実臨床での治療成績の報告は限られている。われわれは,2017 年6 月〜2018年6 月までに大阪府済生会中津病院でイキサゾミブ,レナリドミド,デキサメタゾン併用療法(IRd療法)を受けた28 症例のRRMM 患者について有効性と安全性を後方視的に検討した。年齢中央値は75 歳で,4 レジメン以上の治療歴がある患者は46.4%であった。全奏効率(ORR)は37.0%でPFS の中央値は286 日であった。IRd 療法は中央値で5 コース施行され,Grade 3〜4の白血球減少,血小板減少,貧血はそれぞれ17.9%,14.3%,32.1%と既報告より頻度が高かったが,下痢,皮疹の重症度は既報告と同程度であった。推算糸球体濾過量(eGFR)が 50 mL/min/1.73 m2未満の群はそれ以上の群と比べてイキサゾミブおよびレナリドミドの平均投与量が低かった。PFS は両群間で有意な差を認めなかった。IRd 療法は治療歴が多い多発性骨髄腫患者に対しても有効であるが,血液毒性には注意が必要であると考えられた。また,腎機能が低下している患者においてはイキサゾミブの減量は妥当であると思われた。
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/content/article/0385-0684/46060/1043