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進行再発非小細胞肺癌に対するドセタキセルおよびラムシルマブ併用療法において発熱性好中球減少症の発症を抑え奏効率を上げる工夫
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JPY
Abstract
ドセタキセル(DTX)+ラムシルマブ(RAM)併用療法は進行再発非小細胞肺癌の二次治療以降で推奨される化学療法の一つで,二次治療以降として良好な成績が期待できるが,発熱性好中球減少症(FN)の発症率が高くその管理が問題となる。当科ではFN の一次予防として持続型顆粒球コロニー刺激因子製剤であるペグフィルグラスチムを全例に併用し,毒性によりさらに適宜DTX の減量やRAM 単剤による維持療法を行うなどの工夫で対応している。2016 年8 月〜2017 年12月の間に当科で治療を開始したDTX+RAM 投与症例11 例を対象に,治療効果と有害事象発現状況について後方視的に検討した。DTX+RAM併用療法の投与サイクル中央値は8(1〜25)サイクルであった。最良総合効果は完全奏効(CR)2 例(18%),部分奏効(PR)5 例(45%),病勢安定(SD)2 例(18%),評価不能2 例(18%)であり,病勢増悪(PD)はなかった。全奏効率63.6%,病勢制御率は81.8%であった。11 例の無増悪生存期間中央値127 日,1 年無増悪生存率27.3%,全生存率中央値は未到達で,1 年全生存率は53.0%と良好であった。Grade 3 以上の有害事象として好中球減少症を2 例で認めたが,FN はなかった。全例にペグフィルグラスチムを一次予防で併用することにより,臨床試験成績よりも血液毒性を減らし得た。結果,DTXの減量を最小限にし,また症例によってはRAM単剤維持療法を行うことでFN を発症することなく,臨床試験成績よりも良好な全奏効率,病勢制御率を得ることができた。
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/content/article/0385-0684/46090/1421