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JPY
Abstract
抗PD-1 モノクローナル抗体であるニボルマブは,これまでの胃癌患者の治療に新たな局面をもたらした。ニボルマブは2017 年9 月に胃癌患者の三次治療およびそれ以降の治療薬として承認され,実臨床の場で1 年以上にわたり広く用いられるようになった。しかしながら,胃癌患者におけるニボルマブ療法については未だに多くのclinical question が存在している現状にある。これらの疑問点を一つずつ解決していくためには,すでにより多くのニボルマブ使用経験がある他癌種から得られたエビデンスの活用が重要であるが,他癌種とは異なる胃癌特有の病態の複雑性が存在するため,疑問点が十分に解消されるまでには至っていない。ニボルマブ単独療法は一部の患者には長期生存をもたらした一方で,半数以上の患者においてニボルマブ治療開始直後に病勢進行を認めることがある。このような患者に対しては,他の治療選択肢を適用する必要があり,個々の患者に対するニボルマブの有効性を予測するバイオマーカーの同定は必須であり,かつ急務であるといえる。現在,各治療段階における免疫チェックポイント阻害薬の様々な臨床試験が,バイオマーカー分析を組み込まれたトランスレーショナル・リサーチとともに試験進行中であり,これらの試験から得られる新たな知見に大きな期待が寄せられている。
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/content/article/0385-0684/46100/1513