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当科における直腸癌に対する側方リンパ節郭清例の検討
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JPY
Abstract
直腸癌に対する適切なリンパ節郭清については,日本国内においても明確なコンセンサスが得られていない。当科において側方リンパ節転移の頻度やその治療成績を検討し,側方郭清を真に要する症例の絞り込みが可能か否かについて考察した。2003〜2013年までの10 年間に当科で外科的治療を施行した下部直腸癌(RaRbならびにRb 症例)98例で検討した。これら症例の術前診断,術中・術後の臨床病理学的因子について検討し,側方リンパ節転移の有無との相関から危険因子について検討した。術後の予後解析から郭清効果指数(転移陽性率×転移陽性例における5 年生存率)についても検討した。43 例に側方郭清が行われた。外科的剥離面断端(CRM)が1 mm以下の症例は有意に側方リンパ節転移を多く認めた。予後解析では側方リンパ節転移陽性例の5 年生存率は19%で,郭清効果指数は3.5 であった。術前にCRM陽性の患者は側方リンパ節転移のリスクが高いことが示唆された。しかし,今回の検討とJCOG0212試験の結果を合わせて考えると側方リンパ節転移の有無が予後予測因子になる可能性はあるが,側方郭清による予後改善効果は限定的と考えられる。
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