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がんクリニカルシーケンスを用いた食道扁平上皮癌におけるTP53標的治療戦略の開発
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JPY
Abstract
近年,がんゲノム医療への関心が高まっており,多数の遺伝子変異が同定可能な次世代シーケンサー(next-generationsequencing: NGS)の高速化,低コスト化により遺伝子解析技術が実臨床に導入されつつある。固形癌においてTP53変異は高頻度に認められ,とくに食道扁平上皮癌(esophageal squamous cell carcinoma: ESCC)においては,その頻度は90%以上ともいわれている。しかしながら臨床導入されている標的治療は存在しない。われわれは,ESCC患者の検体よりDNA,RNA を抽出しNGS を用いて解析を行ったところ,mRNA発現量の異なるTP53 変異が認められた。頭頸部扁平上皮癌においてTP53 変異の詳細により予後が異なることが報告されており,ESCC においても機能,ひいてはその表現型である患者予後が異なる可能性が考えられる。さらにTP53変異の異なるESCC細胞株と2 種類のp53 標的治療薬を用いて細胞毒性試験を行ったところ,増殖抑制効果に違いが認められた。遺伝子相互作用ならびに患者背景などを考慮したTP53 標的治療の開発が期待される。
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/content/article/0385-0684/46100/1608