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再発大腸癌化学療法中に5-Fluorouracilに起因する高アンモニア血症および意識障害を認めた1 例
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JPY
Abstract
腎機能障害を併存した再発大腸癌患者に対するFOLFIRI+bevacizumab 療法により高アンモニア血症および意識障害を来した症例を経験したので報告する。症例は76 歳,男性。直腸癌術後,左縦隔リンパ節転移に対するthird-lineの化学療法として治療を開始した。投与当日帰宅後より下痢を認め,3 日目に意識障害があり当院に救急受診となった。来院時のJCSは 200であり,血中アンモニア値は800 mg/dL 以上と異常高値を認め,高アンモニア血症に伴う意識障害と診断した。ICUに入室し人工呼吸器管理を行い,高アンモニア血症に対して分枝鎖アミノ酸製剤,ラクツロース投与および高度代謝性アシドーシスに対して血液透析を開始した。透析後,血中アンモニア値は 37 mg/dL と速やかに改善を認めた。翌日にはJCS10まで意識レベルは改善し,第19 日目に自宅退院となった。腎機能障害を伴う症例に対して5-fluorouracil併用療法は慎重に投与すべきと考えられ文献的考察を併せ報告する。
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/content/article/0385-0684/46100/1632