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JPY
Abstract
原発性小腸悪性腫瘍は消化管悪性腫瘍の0.2%と報告されており,このなかでも小腸未分化癌は6.3%と極めてまれな疾患である。このため,診断および標準治療法は確立されていない。今回われわれは,原発性小腸未分化癌の1 例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。症例は55 歳,男性。2018 年12 月心窩部痛を主訴に当院に来院した。来院時の血液検査で高度貧血(Hb 6.0 g/dL)を認め,精査目的に施行した腹部造影CT 検査で骨盤内小腸の壁肥厚,肝臓に最大30 mmまでの散在する腫瘤結節影を認めた。上下消化管内視鏡検査では明らかな異常所見は認めなかった。小腸カプセル内視鏡で出血を伴う腫瘍を認めた。診断目的に肝臓腫瘍に対してエコーガイド下肝生検を施行し,病理所見は癌腫の診断となった。以上より,小腸癌の肝転移の診断となり,小腸腫瘍からの出血コントロール目的に原発巣切除の方針となった。手術は小腸部分切除および領域腫大リンパ節摘出を行った。術後病理検査で原発性小腸未分化癌の診断であった。術後経過は良好で,外来にて化学療法を導入予定である。今後さらなる症例の集積により,至適な診断および治療方法の開発が必要と考えられた。
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