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Bevacizumab併用化学療法中に施行した盲腸癌腹壁再発腫瘤摘出後の腹壁離開に陰圧閉鎖療法が有効であった1 例
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JPY
Abstract
症例は74 歳,男性。盲腸癌の術後1 年10 か月後に臍部近傍の腹壁再発を認めたため,CapeOX+bevacizumab(Bev)療法を開始した。9 コース目施行翌日から鮮血便が出現し精査加療目的に入院した。Bev 由来による出血を疑い,消化管精査を行ったが出血源を特定できなかった。小腸浸潤を伴う腹壁再発による消化管出血の可能性が高いため,出血予防と腸閉塞予防目的にBev を約6 週間休薬し腹壁腫瘤切除術,小腸部分切除術を施行した。腹壁が一部欠損したため,腹直筋前鞘と皮下を十分剥離し,皮弁を形成し全層の結節縫合で閉鎖した。術後に創部筋膜の離開を認めたため,腹壁の再閉鎖術を施行した。しかし,術後麻痺性イレウスによる腹部膨満と嘔吐により創部が再離開した。創部に小腸が露出し腹壁に強固に癒着していたため再々手術はせず,肉芽の増生による閉鎖を期待し創部洗浄と栄養状態改善を図った。創部感染の鎮静化とともに陰圧閉鎖療法を導入し,再手術後約3 か月弱で治癒した。
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/content/article/0385-0684/46100/1647