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血管新生阻害薬使用における尿蛋白/クレアチニン比の有用性について
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JPY
Abstract
背景: 血管新生阻害薬使用時の副作用として尿蛋白がある。これまで尿蛋白定性の結果を治療継続の判断としていた。近年,尿蛋白/クレアチニン比(urine protein/creatinine ratio: UPCR)の有用性が報告されており,その有用性を調査した。方法: 血管新生阻害薬としてベバシズマブなどを投与した患者24 名(年齢70.83±7.45 歳,大腸がん17 名,肺がん4 名,胃がん2 名,乳がん1 名)の尿検査および採血,PFS を診療録より後方視的に調査し,尿定性とUPCR の結果を比較した。結果: 24 名,165 件の検査値が得られ,尿定性2+が出現した症例では,UPCR が2.0 未満25 件,2.0 以上3.5 未満が4 件であった。尿定性3+が出現した症例では,UPCR が2.0未満3 件,2.0 以上3.5 未満が1 件であった。尿定性結果とUPCR の相関はr=0.746であった。UPCR 測定導入前に,尿定性2+および3+のみの結果により中止していた件数は,それぞれ17 件および3 件であった。これらはUPCR 測定導入により,それぞれ4 件および2 件に減少すると考えられた。結論:血管新生阻害薬使用時の蛋白尿検査を定性からUPCR へ変更することで尿定性が2+以上の場合,不必要な中止を避け,安全な継続使用に有用であると思われた。
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