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JPY
Abstract
われわれの消化管内には多様な微生物が生息し,腸内細菌叢を形成している。腸内細菌叢の多様化が減少するdysbiosisが生じると,多様な疾患を生じる。近年,腸内細菌と体内の免疫機構について解明されつつある。この観点から腸内細菌叢が,発癌・治療効果(免疫チェックポイント阻害剤,化学療法)・治療毒性などの悪性腫瘍に関連している可能性が示唆されている。実臨床において大腸癌をはじめ,その他の悪性腫瘍でも何例か報告されている。今後腸内細菌に着目することで,既存の診断や治療を改良するヒントとなり得る。また,現時点では確立に至っておらず今後の検討課題であるが,糞便移植・プロバイオティクス・限局した抗生剤使用など,腸内細菌自体からのアプローチも今後の悪性腫瘍診療への光明として期待される。
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/content/article/0385-0684/46120/1807