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サーベイランスの重要性を再認識させられた潰瘍性大腸炎合併大腸癌の 1 例
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JPY
Abstract
症例は 77 歳,女性。血便を主訴に当院を受診した。既往歴として 2 年前に大腸内視鏡検査で全大腸炎型の潰瘍性大腸 炎(UC)が疑われたが,組織学的には確定診断に至らなかった。受診時外来での導尿では糞尿を認め,諸検査から Rs,cT4b (膀胱),cN0,cM0 の腺癌と診断し,膀胱部分切除を伴うハルトマン手術を施行した。病理組織学的所見は low grade と high grade の dysplasia,carcinoma が混在する潰瘍性大腸炎合併大腸癌(CAC)の診断であった。術後口側大腸検索にて, 上行結腸に腺癌と診断された扁平隆起性病変を認めたため全身状態の改善を待って大腸全摘術,回腸人工肛門造設術を追加 施行した。過去に臨床的に UC が疑われたが,生検の組織学的診断の困難さと適切なサーベイランスが行われなかったこと に起因した進行性の CAC を経験した。全大腸炎型の UC では内視鏡医や病理医との密な連携の下に,適切なサーベイラン スが重要である。
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/content/article/0385-0684/46130/1960