No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
腹腔鏡下胃部分切除を施行した胃原発炎症性筋線維芽細胞腫瘍の1例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は 52 歳,男性。スクリーニングの上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部に粘膜下腫瘍を指摘され,腹部造影 CT で最 大径 35 mm の充実性腫瘍が疑われた。EUS-FNA で紡錘形細胞を認め,KIT(−),CD34(−),desmin(−),S-100(−) であった。GISTの診断で腹腔鏡下胃部分切除術を施行した。術後の病理組織学的検査で胃原発炎症性筋線維芽細胞腫瘍と診断された。本疾患は局所再発や遠隔転移を伴う良悪性中間型腫瘍と定義されている。十分な切離縁が得られなかった症例や核出した症例では再発が多いことが報告されており,外科的な完全摘出が推奨される。腹腔鏡下手術は,拡大視野を得ら れることや病変の部位によっては術野展開が良好となることから,局所コントロールにおいて有用と考えられた。また,チ ロシンキナーゼ受容体蛋白の一つである ALKが約 60%の症例で陽性となることが報告されている。ALK 陰性例では遠隔 転移例が多いとの報告もあり,悪性腫瘍に準じた定期的な経過観察が必要である。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/46130/2054