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術後 32 年目に転移再発を来した乳癌晩期再発の 1 例
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JPY
Abstract
症例は 86 歳,女性。左胸壁腫瘤を自覚して近医を受診した。既往としては,32 年前に他院で左乳癌に対して左乳房全摘術を施行された。また,約 2 年前から両肺野に多発小結節を認めており,転移再発も疑われ当院紹介となった。胸腹部 CT では両肺野に多発小結節と,左第 2〜3 肋間の傍胸骨に胸骨硬化像を伴う腫瘤が認められた。乳腺超音波検査では 53 mm 大の境界明瞭で不整形の低エコー腫瘤として認められ,同部位の針生検を施行した。病理組織学的所見が 32 年前の手術標本の所見に類似し,ER 強陽性,PgR 強陽性,HER2 陰性,Ki-67 低値と 32 年前と同様のバイオロジーであったため乳癌の晩期再発と診断した。レトロゾールを開始したところ,6 か月後に両肺野の多発小結節の一部が増大し進行に至った。現在,二次内分泌療法としてアベマシクリブおよびフルベストラントを投与中である。今回われわれは,術後 32 年の長期間経過後に転移再発を来した乳癌晩期再発症例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/46130/2210