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JPY
Abstract
症例は 71 歳,男性。肝右葉を占める直径 18 cm の肝細胞癌(hepatocellular carcinoma: HCC)に対し肝右葉切除術を施行した。切除標本の病理組織学的所見で poorly differentiated HCC,pleomorphic and spindle cell type と診断された。肝切除術後 10 か月の CT で,右肺に 12 mm の腫瘤陰影および左腎上極周囲脂肪織内に 19 mm および 11 mm の腫瘤陰影を認め,その 4 か月後には右肺の腫瘤は 44 mm に,左後腹膜腫瘤は 68 mm および 34 mm に増大したためそれぞれ切除し,ともに HCC の転移と病理組織診断された。肝切除術後 21 か月の CT で,膀胱周囲の後腹膜に 16 mm の腫瘤および空腸腔内に 25 mm の腫瘍を認め,その 1 か月後に空腸腫瘍による腸重積を来しそれぞれ切除し,ともに HCC の転移と病理組織診断された。肝切除術後 25 か月には左副腎転移,小腸吻合部および右肩甲骨周囲脂肪織内に転移を認めた。その後,左肺に多発転移を認め,肝切除術後 29 か月に死亡した。経過中に残肝再発は認められなかった。
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/content/article/0385-0684/46130/2297