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エリブリン化学療法により Biology 変化を来した進行乳癌の 1 例
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JPY
Abstract
進行乳癌の治療において,全生存期間(OS)benefit を有する薬剤選択肢は限定されている。エリブリンは国際第Ⅲ相試験で OS 延長が認められた薬剤であるが,癌微小環境調整作用がその機序にかかわっているものと考えられている。一方で,治療に伴う biology 変化は breast cancer subtype discordance として知られている。今回,エリブリン化学療法により biology 変化を来した進行乳癌の 1 例を経験したので報告する。症例は 54 歳,女性。左乳房にしこりを自覚し近医を受診,精査加療目的に当院を受診した。超音波検査では,左乳腺 C 区域を主座とした巨大腫瘤を認め,腋窩に癒合する腫大したリンパ節を認めた。針生検にて浸潤性乳管癌(ER 強陽性,PgR 陰性,HER2 陰性,Ki-67 低発現)が確認された。CT 検査では,多発肺転移が認められた。左進行乳癌,cT4N2M1,stage Ⅳ,Luminal A の診断に対し letrozole 投与を行ったが,6 か月後に原発巣および腋窩リンパ節の増大を認めた。ここでエリブリン化学療法を開始し部分奏効が得られたが,11 cycles で腋窩に新規リンパ節転移が出現した。原発巣と腋窩リンパ節の治療効果の乖離が認められたために再生検を施行したところ,主病巣,腋窩リンパ節ともに ER 強陽性,PgR 陰性,HER2 陽性,Ki-67 低発現と HER2 陽転化が認められた。
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/content/article/0385-0684/46130/2330