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小腸 GIST 術後 2 年 6 か月で出現した大網デスモイドの1例
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JPY
Abstract
腹腔内デスモイド腫瘍,なかでも大網原発は非常にまれである。症例は 73 歳,男性。2 年 6 か月前に 10 cm を超える小腸 GIST に対して開腹手術を施行した。Fletcher 分類の再発高リスク群であったためイマチニブによる補助化学療法を行っていたが,CT で脾下極の脂肪織内に 15 mm 大の結節影が出現した。腹膜播種再発かつイマチニブ耐性 GIST の可能性を考えたが,単発病変であったことから診断的治療目的に腹腔鏡下腫瘍摘出術を行った。免疫染色の結果は c-kit,CD34, desmin,S100 はいずれも陰性で細胞分裂像は乏しく,小腸 GIST の病理組織像とは大きく異なっていた。b-catenin の核内染色を認めたためデスモイド腫瘍と診断した。非常にまれながらも,自験例のように再発高リスク群の小腸 GIST 術後に大網デスモイド腫瘍の合併があり得ることを念頭に置きつつ診療に当たることが肝要である。
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/content/article/0385-0684/46130/2488