No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
多発肝転移を伴う十二指腸癌出血に対し緊急膵頭十二指腸切除術を行った1例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は62 歳,女性。息切れを主訴に近医を受診し,高度の貧血を指摘された。精査の結果,腫瘍出血を伴う十二指腸癌,多発肝転移と診断された。保存的加療が行われたが,出血コントロールが困難のため当院へ紹介となった。入院後,下血の持続,Hb値の著明な低下(9.1 g/dL から5.1 g/dL)を認めた。内視鏡的止血術や動脈塞栓術も考慮されたが,治療が不成功に至った場合,手術のタイミングを逸すると判断し,入院翌日に緊急で膵頭十二指腸切除術を施行した。術後経過は良好で,術後16日目に退院となった。術後化学療法を行ったが,13 か月目に原病死した。遠隔転移例でも膵頭十二指腸切除術は,腫瘍出血のコントロールと救命を目的とした治療として一選択肢になり得ると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47010/108