No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
急速に増大し乳癌との鑑別が困難であった乳管内乳頭腫の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は39 歳,女性。3 年前より左乳房腫瘤を自覚したため,近医を受診し,経過観察されていた。その後急速に腫瘤の増大を認めたため,当科を紹介・受診した。来院時,左AB 領域に径1.8 cm の腫瘤,その周囲に径0.5 cm と径0.3 cmの腫瘤を認めた。針生検の結果,乳管内乳頭腫の疑いであった。1 年後に受診した際に,腫瘤は径3 cm に増大していた。超音波検査では,左乳房AB 領域に径3×2 cm の血流信号を有する辺縁整,内部不均一な低エコー腫瘤とその周囲に径1.6 cmと径0.4 cmの腫瘤を認めた。吸引式針生検の結果,乳管内乳頭腫の診断であったが,画像診断で悪性の可能性が示唆されたため左乳房腫瘤摘出術を施行した。摘出標本の病理組織診断は乳管内乳頭腫であり,悪性所見を認めなかった。乳管内乳頭腫は良性腫瘍であり,定期的にfollow up することはあまり必要ないとされる。しかしながら急速に増大し出血を呈す場合があるため,注意深くfollow upする必要があると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47010/153