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化学放射線療法後に会陰部再建を行い切除した進行下部直腸癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は58 歳,女性。1 年前より便失禁,下血を認め,当院に紹介となった。直腸Rb に全周性腫瘍を認めた。子宮および尿道への浸潤,肝・肺に微小な結節影,右鼠径リンパ節に腫大を認めた。人工肛門造設を行った後,まずCapeOX+Bev療法を8 コース実施した。その後,化学放射線療法として計50 Gy照射+S-1 療法を行った。腫瘍の縮小を認め,治療開始から10 か月後に根治手術を施行した。手術は腹会陰式直腸切断術,膣後壁合併切除,子宮全摘,両側付属器摘出術および会陰部再建として左薄筋皮弁術を行った。また,術中は膀胱鏡検査を行い腫瘍の浸潤がないことを確認し,膀胱および尿管は温存した。術後経過良好で,術後22 日目に退院した。退院後は外来にてCapeIRI+Bev療法を施行し,10 コース終了時点で再発を認めていない。また,初診時に認めた肝・肺の微小転移もCT では消失している。全身化学療法,化学放射線療法後に会陰部再建を行うことで根治切除を可能とすることができた。
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/content/article/0385-0684/47010/177