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化学療法中に生じた右頸部痛を契機に頸部エコーにて内頸静脈への中心静脈カテーテル迷入と診断された1 例
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JPY
Abstract
化学療法中に生じた激しい頸部痛を主訴に救急外来を受診し,頸部エコーにて血栓を合併した内頸静脈への中心静脈(CV)カテーテル迷入と診断された1 例を経験した。症例は57 歳,男性。直腸癌術後の肝・肺・リンパ節転移,腹膜播種に対して,右鎖骨下静脈経由でのCV ポート留置後,modified FOLFOX6[levofolinic acid,5-fluorouracil(5-FU),oxaliplatin(L-OHP)]とpanitumumab の併用療法を導入した。6 コース目を開始した深夜に激しい右頸部痛が出現したため,救急外来へ搬送された。頸部エコーにて右内頸静脈内に線状高エコーとその周囲の血栓を認め,胸部X線にて内頸静脈へのCV カテーテル迷入と診断した。頸部痛はL-OHP および5-FU による静脈炎に伴う症状と考えられ,カテーテル抜去後2 日目には消失した。また,血栓に対しては直接経口抗凝固薬にて加療を行った。CV ポート留置後の合併症として内頸静脈へのカテーテル迷入があり,化学療法後の頸部痛を生じた際には考慮すべきである。また,本症例は造影剤アレルギー歴があり,頸部エコーはカテーテルの迷入に加え血栓の存在診断にも有用であった。
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/content/article/0385-0684/47010/91