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免疫チェックポイント阻害薬による肺障害とそのマネジメント
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JPY
Abstract
免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor: ICI)は悪性腫瘍に対する新たな治療方法として2014 年以降急速にその適応疾患を拡大し,良好な長期成績データが報告されている。その一方で有害事象については従来の化学療法による副作用とは異なるものが多く,そのリスク因子や発症時期など現時点では未知な面も存在する。特に薬剤性肺障害は時に致死的となることもあり,ICI の使用頻度の拡大に伴い有害事象の診断と対応方法の熟知は臨床医にとって重要な課題となる。薬剤性肺障害の頻度として臨床試験では数%程度だが,実臨床の検討では10%を超える報告がされている。症状としては呼吸困難や咳嗽が出現することもあるが,画像所見のみで無症状なこともある。画像所見,検査所見に関しても特異的なものはなく,様々な検査から総合的に感染症や原発の増悪,放射線肺臓炎と鑑別していく。治療方法としては休薬とステロイド投与が基本となるが,免疫抑制剤が必要な症例の報告もある。これまでの報告では,ICIの薬剤性肺障害は適切な診断と治療介入により90%前後が治療可能とされており,呼吸器内科,放射線科などと連携した経過観察,マネジメントが重要である。
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