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JPY
Abstract
免疫チェックポイント阻害剤の治療中に発症する神経・筋障害の有害事象の頻度は低いものの,重症筋無力症(myasthenia gravis: MG)や筋炎であるなど多彩な疾患が含まれる。programmedcell death 1(PD-1)抗体であるニボルマブあるいはペムブロリズマブの単剤投与により発症した筋炎の19 例(M:F=13:6,平均年齢70 歳)の臨床像,自己抗体,筋病理を明らかにした。9 例は重症の筋症状を呈しており,原因となるがんのなかでは非小細胞肺がんが最多であった。ニボルマブ11 例,ペムブロリズマブは8 例で使用され,初回投与から29 日で発症した。血清クレアチンキナーゼ(creatinekinase: CK)は平均5,247 IU/L と著明に上昇していた。抗横紋筋抗体は13 例(68%)で検出された。筋病理では筋線維が集簇的に壊死・再生を呈しているのが特徴的であった。免疫治療が有効であり,血清CK は早期に正常範囲まで低下した。病態機序や臨床像から免疫関連有害事象として発症するMG と筋炎は共通の病態を有する単独の疾患(PD-1 ミオパチー)としてとらえるほうが適切であり,両疾患の可能性を念頭に置いた副作用対策方法が必要である。
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/content/article/0385-0684/47020/219