No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
様々なアプローチの局所凝固療法と化学療法で長期生存が得られている大腸癌多発肝転移の1例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は58 歳,男性。2016年5 月より切除不能S 状結腸癌両葉多発肝転移(H2,30 個以上)の診断で,紹介医において約2 年間の化学療法を施行された。2018 年7 月,肝転移の治療目的で当院に紹介となった。精査で原発巣は増悪しており,肝 S5/6 に 2 cm,その他肝両葉に約1 cm の転移巣を4 個認めた。PSや基礎疾患を考慮し,同時切除は不可能と判断した。腹腔鏡下原発巣切除+マイクロ波凝固療法(MCT)と経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)を施行した。同年10 月経皮的RFAを追加した。S3とS8の転移巣の治療が不十分であり,P-mab+FOLFIRIを3 コース施行した。新規病変が出現しないことを確認し,2019 年 1 月に腹腔鏡補助下 RFA を施行した。3 回の手術後には CEA は最大 288.3 ng/mL から正常化した。局所凝固療法のツールとして通常の経皮的エコーに加えてfusionエコー,ソナゾイド造影エコー,腹腔鏡下エコー,ICG蛍光法,前方視エコープローブなどを用いた。化学療法と様々なアプローチによる局所凝固療法で切除不能大腸癌両葉多発肝転移をコントロール可能とし,3年以上の長期生存を得ている。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47020/307