No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
食道胃接合部扁平上皮癌術後再発に対してオキサリプラチン(L-OHP)を使用し長期間の病勢コントロールが得られている1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
オキサリプラチン(oxaliplatin: L-OHP)を扁平上皮癌に使用した報告は少ない。食道胃接合部扁平上皮癌(EG)術後再発に対してL-OHP を使用し,長期的病勢コントロールを得られている1 例を経験したので報告する。症例は40 歳台,女性。EG(cT3,cN2,cM0,cStage Ⅲ)に対して,術前DCF 療法(DOC+CDDP+5-FU)を3 コース施行後に胸腔鏡腹腔鏡補助下食道亜全摘術,3 領域郭清,胸骨後胃管再建,胃管瘻造設術を施行した。病理組織学的診断結果は,EG(ypT3,ypN2,ypM0,ypStage Ⅲ)(化学療法効果判定Grade 1a)であった。術後12 か月の経過観察CT 検査で傍大動脈リンパ節再発(#112aoP,#16a2lat)を認めた。SOX 療法(S-1 100 mg/m2 day 1〜14,L-OHP 100 mg/m2 day 1)を5 コース施行した。転移巣は軽度縮小し,新規病変は認めなかった。有害事象は末梢神経障害(Grade 1)のみであった。次いでFOLFOX-RT[(5-FU 400 mg/m2,L-OHP 85 mg/m2,Leucovorin 200 mg/m2 day 1,5-FU 1,600 mg/m2 over 46 hr)3 コース+RT60 Gy/30 Fr]を施行した。転移巣は軽度縮小し,新規病変は認めなかった。臨床効果はSDであった。末梢神経障害(Grade1)を認めたが,その他に重篤な有害事象を認めなかった。再発後19 か月現在,weekly nab-PTX療法(85 mg/m2)継続中で再発巣の増大は認めず,長期間の病勢コントロールが得られている。進行・再発食道扁平上皮癌に対して,L-OHP を含めたレジメンは治療法の一つとして有用であると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/47020/310